ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

今日は何の日~4月21日 ローマ建国の日~

今日、4月21日はイタリアの首都ローマの建国の日です。
ローマの建国には、犬ではないですが、狼が大きく関わっています。

ローマ市は紀元前753年4月21日にロムルス (Romulus) とレムス (Remus)という双子の兄弟によって建設されたと伝えられています。


ローマ建国の前、古代イタリア中部のアルバ・ロンガというラテン人の都市国家がありました。
アルバ・ロンガの国王プロカには”ヌミトル”と”アムリウス”という2人の息子がいました。
プロカ王は年老いると、兄のヌミトルには王位を譲り、弟のアムリウスには王国の財宝を譲ります。
ところが、財宝を受け継いだ弟のアムリウスは、財宝の力を悪用します。金の力で兄のヌミトルから王位を奪ってしまったのです。
ヌミトルには、2人の息子と1人の娘がいました。
アムリウスは兄の息子2人が自分の王位を狙う可能性から殺害します。
兄王の一人娘”レア・シルウィア”は、さすがに殺しはしませんでしたが、兄ヌミトルの血筋を絶やすために出家させます。
弟王としては、これで自分の立場は盤石と思った訳です。


その時代『ウェスタの巫女』という制度がありました。
ウェスタ=Vestaというのはローマ神話の竃(かまど)の女神、転じて火を司る女神です。(なんかハウルの動く城にもこんなキャラが出てきたような・・・)
その女神に仕えるのがウェスタの巫女です。
ウェスタの巫女は、審査を経て選ばれます。
6歳から10歳の少女で6名が巫女に選ばれます。巫女は、市民の娘で心身ともに健康、できれば容姿端麗、そして両親が存命で経済的に余裕がある事が選出の条件でした。
巫女としての任期30年、これを終えると引退となります。
ウェスタの巫女には特権と贅沢な生活が与えられたという事です。
それと引き換えに、ウェスタの巫女は任期が終わるまで結婚・出産は禁止されており、禁を破った場合には処刑されてしますという厳しい戒律がありました。
引退後は年齢的にも出産は出来ないので、実質的には子孫を残せません。
それで弟王は安心していたのです。


ところが、巫女になった元王女様のレアは、あろうことか妊娠してしまいます。
彼女は、ウェスタの巫女の仕事の一環として、聖なる森の中にある泉に水を汲みに行ったのですが、ある日水を汲みに行って、疲れてうたた寝してしまいます。それを神話の軍神マルスがみかけ関係を持ってしまいます。結果レアは双子の息子を妊娠。それがローマを創った”ロムルス”と”レムス”の兄弟です。


出産をしたレアに激怒した弟王アムリウスは、レアを処刑。生まれたばかりのロムルスとレムスの双子の兄弟もテヴェレ川に流されてしまいます。
川に流された双子の事を知った父である軍神マルスは、双子を助けるため一頭の雌オオカミを送ります。(いや、もう少しマシな者を送れよ。といいうか、自分で行くのもアリでは・・・などと突っ込みたくなる話ではありますが) 
しかし、この雌オオカミは偉かった。双子ロムルスとレムスを自分の子供の様に慈しみ、乳を与え、パラティヌスの丘で大切に育てていきます。
やがて成長したロムルスとレムスは、自分たちの出自をお世話になった羊飼い達から聞かされます。彼らは、羊飼いたちを率いアムリウスが王位についているアルバに攻め入り、弟王を倒します。
そして双子の祖父に当たる兄王ヌミトルを再び王位に復帰させることに成功したとの事です。(兄王ヌミトル、生きてたんだ。とビックリしたのは私だけではないはず・・・)


兄王の復権に成功した双子たちはアルバを去り、2人で新しい都市の建設を目指します。
場所は、テヴェレ川沿いの、狼が自分たちを育ててくれた場所と決めます。
その場所に作ったのがローマです。
しかし、細かい都市計画や、双子のどっちが王になるのかなどを巡って争いになります。
この双子も結局、兄弟喧嘩。やはり血は争えないというべきでしょうか。


双子は、穏便に物事を進めるため、新しい都市の王を”鳥占い”で決める事とします。結果、兄ロームスに軍配が上がり、羊の守護の女神パレスを讃えるババリアの日=4月21日に新しい町=Roma quadrataの城壁を築くために線を引き始めました。(これが、ローマ建国の日とされている訳です。)
それに弟のレムスが怒り、兄をあざけったので、兄弟の間で戦いが起こり、弟レムスが兄ロームスに、というか怒り狂った兄の部下達に殺されてしまいます。
弟を丁重に埋葬した兄ロームスは、町に多くの人を住まわせ、人々の平穏のために生涯をささげました。ロームスはその後40年間ローマを統治し、静かに雲の中へ消えていったと言われていています。


双子の弟レムスは殺されましたが、レムスにはセニウスとアスキウスという二人の息子がいました。彼らは、ローマの北へ逃れ、そこで新たな都市を建設しました。それがシエナであると言われています。


ロムルス王の都市は、その後ローマとして命名され今に至ります。
ロムルスの名がローマの由来、レムスの息子セニウスの名がシエナの由来だと言われています。


☆全盛期のローマの想像図

☆ASローマの旗、狼と双子がエンブレムになっています。

☆シエナの街。美しい、古き良きイタリアの町並みが広がります

こんな本もあります。

現在のローマと以前のローマの比較が見れて楽しいです。

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