今年2022年は六月から猛暑日が続きます。
その暑さを克服する意味で、土用の丑の日に鰻を食す訳ですが今年の土用丑の日は以下となっています。
一の丑7月23日（土） 二の丑8月4日（木）

さて、そもそも”土用＝どよう”とは何でしょうか。
土用とは、暦の雑節の一つ。
中国では古来より、1年は春、夏、秋、冬の四季に加え、各季の終わり18日余の移行期である土用という５つの季節と考えました。
(土用＝トワイライトゾーンといったイメージです。)
土用は、季節の変わり目で、体調を崩しやすいなど、特に注意が必要な時期であると考えられています。

現行の暦では、太陽の黄経角度がそれぞれ27度、117度、207度、297度に達したときが、それぞれ春の土用、夏の土用、秋の土用、冬の土用の入りとなっています。
土用の期間はおよそ18日間で、各季の土用が明けると、立夏、立秋、立冬、立春となり、季節が移り替わります。
本来は、各季節に存在している土用ですが、今日では夏の土用だけが人々の関心が寄せられています。

夏の土用ではなぜ鰻を食べるのでしょうか。
その訳は、夏の土用を乗り切るために、夏とは逆＝冬の属性の干支＝丑の日に丑＝牛を食べるという縁起担ぎに由来します。
本来は牛を食べるべきだったのですが、江戸時代には牛肉を食べる事は一般的にはご法度であったために、牛のかわりに、(夏と逆の冬の属性色である)黒くて、(丑を想起させる)”う”のつく鰻を食べる事で養生しようとする訳です。

まあ、理由はともあれ、美味しい鰻を味わえる機会があるのは良い事ですね。

ちなみに、パパは鰻のアレルギーで食べられません。
いつも、”鰻のたれごはん”と牛肉で丑の日を乗り切っています。

『冬の土用』など、土用の一般的な生地についてはこちら