今日(12月14日)は、人類史上初の南極点到達の日です。

ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと他の4人の隊員が、1911年12月14日に南極点に到着しました。
これは、南極点到達一番乗りを競ったロバート・ファルコン・スコットが率いたイギリス隊に先立つこと5週間でした。
アムンセンとその隊は無事にその基地に戻ったのですが、スコットとその4人の隊員は帰還中に悲劇の死を遂げました。
彼らは、別々のルートで南極点を目指しての結果でした。

アムンゼンとスコット両隊の明暗を分けたのが走行・輸送手段と言われています。
スコットがポニーなどの馬と雪上車を移動手段の主力に選んだのに対し、アムンゼンは寒さに強い犬を使った犬ぞりを選択したのです。

犬ぞりは、そり１つにつき13頭。
それを４編成で臨んだとの事です。

その後の南極探検隊が、こぞって犬ぞりを多用する様になった事からも、アムンゼンの先見の明がうかがわれます。

犬ぞりに使われるのは、エスキモー犬(Eskimo dog)、樺太犬、シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、サモエド、グリーンランド・ドッグ、カナディアン・エスキモー・ドッグなど、体重45kg前後の犬です。
エスキモー犬とは北極地方でそり犬として用いられる犬の総称ですが、雑種化して特定の品種を示せない場合に特にこう呼ばれる傾向にあるとの事です。

ちなみに、1991年には世界で「環境保護に関する南極条約議定書」が採択され、その「附属書II」により、南極大陸への犬の持ち込みは禁止されているそうです。

つまり、現在、南極では犬ぞりはおろか、犬もいないってことでした！
何か、夢が壊れた気分・・・。
まあ、私の勝手な思い込みですが。

いずれにしても、うちの椛は寒がりで、『雪、うーん、無理！』って反応です。
犬ぞりの犬たちは立派だと思います。