代官山日記~パン屋『生ソフトフランス 虹』~
代官山の路地裏。洒落た飲食店が数多くある一角。
そこに2021年12月に新しくオープンしたお店が。
『生ソフトフランスパン 虹』です。
2021年12月にオープンした直後から、いろいろなテレビ・ラジオで紹介されています。
今話題のお店です。
可愛いイメージキャラクター。
店内の様子です。お洒落な内装です。
右の厨房でパンを焼いています。
それを正面の棚に並べて販売。
週末は外まで大行列が出来る人気店です。
なんかこだわりを感じる小麦粉の袋。
こんな感じの特性の袋に入れてくれます。
持ちやすいしお洒落で目立つ袋です。
ところでこのパン、”生ソフトフランス”とあります。
ソフトフランスというと、パパの世代はヤマザキなどのメーカーのソフトフランスパンを思い浮かべます。
今は、ソフトフランスは無いらしく、”コッペパン”だけみたいですが。
というか、ソフトフランスパンとコッペパンってどう違うのか判りません。
(私は、同じものと思うのですが、実際はどうなんでしょう?)
このソフトフランスパン、フランスパンとはなっていますが、実はフランスパンとは大きく違うものなのです。
先ず、フランスパンとは、小麦粉、塩、水、イーストのみで作られるフランス発祥のパンの総称です。それ以外の原料は一切使用する事が出来ません。
そのため、硬くパリッとした食感に仕上がります。
それに対して、ソフトフランスパンは、柔らかい食感を出すため、フランスパンの原料に、砂糖、バターないしマーガリンなどの油脂、他の副原料を加えて造られるもの。
厳密に言えば全く違うものです。
この虹の『生フランスパン』はどうかというと、
原料は、小麦粉、砂糖、でんぷん、食塩、粉末状小麦蛋白、果汁、”酵素、ドライイースト。
牛乳や卵白は使っていないので、”ソフトフランスパン”ではありますが、”フランスパン”ではないですね。
袋の中に、こんな感じで入っています。
焼き立てなので、蒸気がビニール袋についています。
コッペパンと比較すると大きさが実感できます。
長さ60㎝。これだけでも十分長いですが、太さもそうとうあります。
ボリューミーです。
焼き立てだと、ふわふわして上手くカットできません。
ある程度さめてからの方がカットしやすいです。
『生ソフトフランスパン』、先ずは生でいただきます。
口に広がる小麦の風味と、モチモチの食感が楽しめます。
美味しいパンです。
この生ソフトフランスパンは、ヤマザキなどの一般のソフトフランスパンの様な、人工的な油脂や添加物のニュアンスがなく、また、卵や乳製品に由来するパン生地の引き締まり感がありません。
卵や牛乳を使うとパンに良い感じの焼き色が付きますが、それも焼き加減と他の副原料で補っていて、』気になりません。
他のパン屋さんなどで、小麦を活かした風合いの”ハイジのパン”というのがあります。ご存じの方は、この生ソフトフランスパンは、一般的なソフトフランスパンというよりも、ハイジのパンをイメージしていただいた方が通じるかもしれません。
生ソフトフランスパン、そのまま生で食しても美味しいのですが、ちょっとトーストしてみます。
少々焼きめがついたら、半分に切ってチーズとハムを挟みます。
これ、美味しいです。
この”生ソフトフランスパン”、個人的にはトーストしてサンドイッチにした方が好みの味でした。
代官山のパン屋『虹』の生ソフトフランスパン、お値段税込み1100円。
最初はちょっと高いなと思いました。
しかし、この品質とボリュームを考えれば、十分にお得と感じます。
もう少し、このボリュームをアピールしても良いのではと思いました。
ひとつ注意点としては、これをバタールなどの典型的フランスパンをイメージするとちょっと違いに戸惑うかもしれません。
しかし、いずれにしても食す価値のあるお勧めのパンです。
お店のチラシです。
『生ソフトフランスパン 虹』、公式HPはこちら