今日＝8月22日は『チンチン電車の日』です。

1903年8月22日、東京府ではじめて、新橋〜品川間をチンチン電車が走ったことから制定されました。

チンチン電車は、正式には”路面電車”と呼称されますが、”チンチン電車”の方が子供たちを中心に認知度が高い様です。
チンチン電車という名称の由来は、通行人に電車接近を知らせる鐘の音によるとも、運転士から車掌への合図で鳴らす”チンチン”と鳴るベルの音にちなんでいるとも言われています。

このチンチン電車、我が国初の路面電車かというとそうではありません。
さらにさかのぼる事8年、1895年＝明治28年に、京都電気鉄道により京都市内に路面電車が開業し、日本最初の一般営業用の路面電車となったのです。

また、その当時は乗合馬車も発達していました。
鉄道という観点からも、大都市では”馬車鉄道”という専用軌道を持ち、馬が引く鉄道が整備されつつありました。
東京市内でも、1882年に馬車鉄道が開業しています。
そのため、このチンチン電車が走ったというのは、
『鉄道が出来た！』
というような画期的なイメージではなく
『馬が引いていた鉄道が、なんだか電気でひとりで走るようになった。』
程度の認識であった様です。

まあ、その後の路面電車や電気による鉄道の発達を考えると、エポックメイキングなものではありますが、その割に扱いが小さい気がする”チンチン電車の日”です。