ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛(もみじ)の物語~12.友達いっぱい~

椛は、相変わらずのお転婆さんでしたが、幼稚園に行くうちにようやく少しずつではありますが、まともな子になりつつありました。
Sさんをはじめプレイボウのスタッフさんたちに怒られることも徐々に少なくなり、そうなってくると椛も幼稚園生活をエンジョイする余裕が出てきます。

幼稚園にはお友達がいっぱいいます。
躾中のパピーちゃんもいれば、成犬となっても通い続けるお馴染みのワンちゃんもいる。
大きな子もいれば、小さな子もいる。
怖がりの子、したたかな子、やんちゃな子。
大人しい子、うるさい子。
ブリーダー出身の子、ショップの子、保護犬の子。
パパやママがお家にいる子、お留守番がちの子。
一人っ子、多頭飼いの子。


いろいろな境遇のワンちゃんが、一堂に集い、スタッフさんの指導の下、皆で楽しく過ごす。
幼稚園でもそうですが、家の近くのお散歩でも出会うたくさんのワンちゃんも、実に様々な種類、境遇のワンちゃんがいます。


犬のお友達は、実に様々な違いを持っています。
体重にしても、1㎏台から人間並みの体重を持つ子まで、実に30倍以上の開きがあります。
姿形も実に様々です。
イタリアングレーハウンドやパグ、ダックスフントなどは、とても同じ種類の動物とは思えない程違います。


走る速度だって全く違います。
30m走だって、小型犬は8秒程度であれば十分俊足です。椛は、全力ではなかった様ですが9秒かかりました。
しかし、犬種によっては2秒台前半で駆け抜けます。
人類最速のウサインボルトでも絶対に敵わないスピードです。


そんなお友達が一緒に挨拶をしたり、場合によっては一緒に遊ぶのです。
ふつうは大混乱です。
命の危険すらあります。


しかし、きちっと躾られたお友達の間には、挨拶にも遊びにも秩序があります。
その秩序の根源にあるのは、他のワンちゃんへの理解と思いやり。
違いがある上で、その違いを超えるための努力と気遣いがあります。


大型犬は、小型犬を思いやり、小型犬は、それを信じて一緒に楽しむ。
犬は他者を思いやる力に長けた存在である事を実感できます。


幼稚園やドッグカフェ、ドッグランで出会うお友達と接していると、我々飼い主も穏やかな気持ちになれます。


これらの犬の姿を見るにつけ、同様の事が何故我々人間に出来ないのだろうとすら感じる時があります。


人間の世界では、黒人差別問題を受けて、SNSで『Black Lives Matter』という言葉が流行っています。
しかし、犬にSNSがあったとしても、『Small dog Lives Matter』というタグは絶対に流行する事はないだろうな、などと考えてしまいました。



ヨーキー椛の物語の続きはこちら。


最初から読むにはこちら。

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