ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛(もみじ)の物語~31.介助犬になるには?~

医療の世界で活躍する夢、それに向かって。
精神支援を中心とした介助に、椛の目指すべき先がありそうだという事が徐々に見えてきた感がありました。


支援対象の方のお宅や、医療関係の施設に行って、介助活動を行う。
パパの頭の中のイメージはこれ。
TBSドラマ『ノーサイドゲーム』でのアストロズの選手による子供たちへの奉仕活動です。

しかし、感情支援動物などと違って、人様の介助を行う事であれば、大きな責任があります。
ファシリティドッグ並みの厳格な資格ではなくても、誰もが納得が出来るスキルが無いとなかなか難しいと思いました。


さて、どうしたものかと思っていたら、アニマルセラピーを行っている協会のホームページが目に止まりました。


そのホームページの活動内容を参考に、私たち夫婦でできる事から椛に行っていく事にしました。


先ずは、アニマルセラピーを行っていく上に於いて問題となる事項の洗い出しと対策を調べる事から始めました。


人間側が感じるアニマルセラピーの問題点です。
①動物のかみつき、ひっかき、嘗めること
②動物の無駄吠え
③動物に対するアレルギー反応
④衛生面の問題
⑤(人畜共通)感染症の可能性
⑥動物恐怖症
人間にとって不都合となる可能性がある点としては、上記のような事柄があります。
一般的には、人間が好きでフレンドリーな性格の犬がセラピー犬を目指すため、対象者と良好な関係性になる可能性は高いとは思います。
しかし、動物も不安やストレスを感じる状況に加え、不測の事態では、かみつきやひっかきの危険がゼロであるとは断言できません。
また、アレルギーや動物恐怖症の方がいたり、衛生面を気にされる方がいれば、アニマルセラピーの実施自体が困難となります。


続いて、犬の側から見た問題点です。
①セラピー犬自身が感じるストレス(患者などの人や施設に対する)
②肉体的・精神的疲労の蓄積
③運動不足や肥満になる可能性
どんなに人とふれあうことが好きなワンちゃんでも、多くの人と接し続けると、どうしても動物側にストレスや疲労が蓄積します。
セラピー犬が施設を訪問する場合には、犬のストレスや疲労には配慮が必要との事。
特に共感能力が強い犬の場合は、セラピー対象の患者の状況とシンクロしすぎると、犬が体調を崩す場合も有ります。


上記のことを踏まえて、家の近所などで、いろんな人と触れ合う機会を増やしてみたり、ボディコンタクトになれさせたりしてみました。
今までは、どんな人にも見境なくじゃれつく椛でしたが、きちっと言い聞かせると、お座りや伏せをして待つことが出来る様になりました。
これで、犬が苦手な人に対して脅威を与える事は無くなりました。


幼稚園=プレイボウでも、スタッフさんにも協力してもらって、スタッフさん自身や他のワンちゃんに接する態度を、穏やかなものにする訓練をしてもらうようにしました。
その結果、まだまだやんちゃな椛でしたが、プレイボウで担当のSさんの指導の下、セラピードッグっぽい落ち着きを、多少ですが身につけてきた様に感じていました。


さて、椛がセラピードッグとして通用するかどうかをトライする時が来た、その時の我々は、そう思っていました。

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