ヨーキー椛(もみじ)の物語~14.トリックスター椛?~
幼稚園に通って、躾と一緒に身についたもの。
それは、各種のトリックです。
最初はこんな感じ。
基本の”お手”です。
椛、左利きです。
犬にも利き手があります。
”お手”も”ねえねえ”も”頂戴”も、基本左手です。
サッカーボールも大好きです。
鼻で器用にドリブルをします。
ピストル、バーン!
指のピストルで、バーンと撃つと、
見事に倒れます。
上手いです。
後から考えると、他のワンちゃんもみんなが出来る様なものだったのですが、親バカな私たちは勘違いしました。
『きっと、椛はトリックの才能があるに違いない。』
よーし、特訓だ!
お手、お替り。
脚の上のジャンプ。
伏せからのゴロン。
ママのお膝に伏せ。
指のわっかに鼻を入れて。
脚に抱き着く、”コアラ”。
腕に両手を回す、”逮捕する!”
・・・・etc.
トリックを教えては、家族や友人の前で披露して喜んでもらう。
こんな事をやっては、椛と我々は悦に入っていました。
今思えば、なんで大事なこの時期に基本のトレーニングを一切せずに、小手先の技を教えて満足していたんだろう、と思います。
しかし、この時は、こんな事が嬉しくて仕方ない椛と我々だったのです。
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