ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

今日は何の日?~12月10日 ノーベル賞授賞式の日~

今日12月10日は、”ノーベル賞授賞式”が開催されます。
スウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel、1833~1896年)の命日にあたるこの日、ノーベル賞の授賞式が行われます。
ノーベル賞はダイナマイトの発明者であるノーベルの遺言により、科学の発展と世界平和を願い創設されたものです。


ノーベル賞には、物理学・化学・生理学医学・文学・平和・経済学の6分野があります。
平和賞はノルウェーの首都オスロの市庁舎で、それ以外の賞はスウェーデンの首都ストックホルムのコンサートホールで、授賞式が行われます。

2021年も日本人のノーベル賞受賞者が誕生しています。

ノーベル物理学賞受賞者の一人、日本出身で米国籍の気象学者、眞鍋淑郎氏です。
眞鍋氏は米プリンストン大学の上席研究員。
地球温暖化理論の第一人者として長年この研究をけん引していました。
まだ、地球温暖化という言葉さえ存在しなかった1950年代から気象研究に取り組み、大気中の二酸化炭素が増えると地表の温度が上昇するということを世界で初めて数値化した研究が評価されたものです。
眞鍋氏は90歳。日本人として最高齢の受賞者となりました。


さて、ノーベル賞受賞者の中で、犬に多大なる貢献をした受賞者がいます。
それが、この人。

2015 年のノーベル生理学・医学賞を受賞した、北里大学特別栄誉教授の大村智氏です。
大村氏は、微生物の研究を熱帯地方で特有な病気の特効薬である”イベルメクチン”の開発につなげ、発展途上国において多くの人々を救い出した功績が高く評価されました。


この発見のどこが、犬に貢献しているかというと・・・。


その昔、多くの犬たちが、フィラリア症という寄生虫による病気で若くして亡くなっていました。


フィラリアの治療薬はその頃も存在しました。
しかし、そのフィラリア予防薬(ジエチルカルバマジン製剤)は、毎日服用させる必要があり、また副作用の為、最も予防・治療が必要であるフィラリアの成虫が寄生している犬には飲ませることが出来ないものでした。


その後、月に一回だけ飲ませれば予防できる薬、ハートガードという薬剤がアメリカで先行販売されます。
これがイベルメクチンであり、大村先生が、伊豆の川奈ゴルフ場の土壌から採取した放線菌から発見したもの。
このイベルメクチンが発売されて、今ではほとんどのワンちゃんが定期服用しています。
大村先生の発見のおかげで、多くの犬たちがフィラリア症を免れ、長生きできる様になりました。

その後、それらの研究データを応用し、人間のオンコセルカ症や人のフィラリア症の治療薬として大発展を遂げます。
それが、人間用のイベルメクチンです。ノーベル医学生理学賞はその業績を称え送られたものです。

大村先生のノーベル賞は、あくまでも人間の寄生虫に対する医学的効果についてが授賞理由です。


しかし、数多くのワンちゃんが大村先生の発明のおかげで、健康で長生きできるようになりました。


我々愛犬家にとっては、大村智先生には感謝してもしきれません。
今後とも、こんな人間だけでなく、ワンちゃんなどのペットも幸せにするような、素晴らしい研究が行われると良いな、と思います。

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