今日、4月12日は、宇宙飛行士の日＝Cosmonautics Dayです。ロシアを始め、世界中で祝われる祝日です。

宇宙飛行士の日は、1961年4月12日に27歳のソビエト連邦(当時)の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンが人類初の有人宇宙船宇宙飛行を行った事を記念して制定されました。
ガガーリンの登場した宇宙船の名前は、ボストーク1号。
1時間48分の飛行時間で地球を1周飛行しました。

この後の世界中の熱狂ぶりはすさまじいものがありました。
ガガーリンはすぐにソビエト連邦の国民的な英雄となっただけでなく、世界的なヒーローになりました。
世界中の主要な新聞が彼の伝記や飛行の詳細について掲載して反響を呼びました。
我が国でも教科書に掲載され、『地球は青かった』の名言とともに記憶されました。
ガガーリンの快挙を記念して、モスクワやその他ソビエト連邦の大きな都市ではパレードが開催され、その規模は第二次世界大戦の戦勝記念パレードに次ぐ程の規模であったと言います。

1968年、ガガーリンは訓練中の飛行機事故で他界します。
その後もガガーリンの偉業は語り継がれ、今日でも、4月12日の宇宙飛行士の日には盛大にパレードが執り行われます。
パレードは、ガガーリンの像があるモスクワ州コロリョフから出発し、ガガーリンが葬られている赤の広場のKremlin Wall Necropolisを訪れ、さらに宇宙征服者のオベリスク近くの宇宙飛行士通りを通ってノヴォデヴィチ墓地まで行われるとの事です。

ガガーリンが始めたことで、今でも行われている事があります。
宇宙船の操縦室に熊の人形をぶら下げる事です。
これは、無重量状態になったときに、ぶら下がっていた熊の人形が宙に浮かびあがるので、ロケットエンジンによる加速を止め慣性飛行に移行したのを知る目安になるというものです。
この伝統は21世紀になった今でも、ロシアのロケットクルーにより続けられています。

宇宙、パパも行ってみたいです。できれば椛も連れて。