富山県砺波市にある酒造メーカー若鶴酒造のウィスキー『SUNSHINE＝サンシャイン』の紹介です。

若鶴酒造は、もともとは、1862年に日本酒の製造で創業しました。
そのため、このSUNSHINEも日本酒のボトルに入れて販売されています。
ちょっと見には、ウィスキーに見えないボトルです。

若鶴酒造は、太平洋戦争による、米の統制による原料不足で思う様に日本酒が製造できない事と、富山の大空襲によって、製造施設に大きな打撃を受けました。
そのため、戦後すぐから、日本酒以外にも力を入れる事を決定します。
1947年にウィスキーの研究所を設立し、1952年にウイスキーの製造免許を取得します。
それと並行して、蒸溜所を建設、ウィスキーの製造を始めたのです。

この『SUNSHINE』は、若鶴酒造のレギュラーとなるウイスキーですが、モルトウイスキーと醸造アルコールをブレンドしたものとなっています。
現在、我々が目にするブレンデッドウィスキーは、モルトにグレーンウィスキーをブレンドしたものになっています。
この醸造アルコール配合のウィスキーは、昭和初期の国産ウイスキーを思い起こさせます。

ウィスキーの外観は、淡いゴールド。他のウィスキーと比べると、かなり明るい色彩です。
ロックにすると、アルコールの刺激がが感じられます。
味わいは、ナシ、カラメル、柑橘系の香り。
香りから想像するようなアルコールの刺激の味わいは少なく、甘みを感じられます。
スペックや日本酒の瓶に入っているという先入観からは想像できない、良質なデイリーウィスキーに仕上がっています。

『サンシャインウィスキー』、容量720mL、アルコール度数37度。
これで価格は1400円程度。
期待を裏切らない、まっとうなウィスキーと思いました。