ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

今日は何の日~3月24日 犬も注意 『世界結核デー』~

今日、3月24日は『世界結核デー(World Tuberculosis Day)』です。
1882=明治15年3月24日に、ロベルト・コッホ博士が結核菌を発見したことに由来し、WHO=世界保健機構が制定しました。

アメリカや西欧諸国など先進各国では結核感染者および死者は激減しましたが、未だ蔓延している地域もあります。
世界結核デーには、結核の撲滅を目指した協力を世界的に呼びかけるための運動が世界各地で行われております。


我が国の結核の状況はどうでしょうか?
かつて我が国では、結核は”亡国病”といわれ、高いまん延状況を呈していました。1943年の結核死亡率は人口十万対235と2018年の約230倍でした。
その後、終戦から高度経済成長期に結核罹患率は急速に低下し、一時は『結核の流行は終わり、先進諸国並みになるだろう』という楽観論が言われていました。
ところが1996~1997年にかけて結核患者の発生件数が増加に転じ、その後3年間上昇を続けます。
これに受け”結核緊急事態宣言”を出し注意を呼びかけ、やっと減少傾向に戻りましたが、結核は”再興感染症”として再び注目されるようになりました。
日本の結核罹患率は2018年に人口十万あたり12人。
他の先進諸国の数倍の高さであり、アメリカ合衆国の1980年ごろの水準にあります。


こと結核に関して、日本は先進国に非ず、『結核中進国』と位置づけられているのです。
ちょっと残念な結果です。
今後も、国を挙げて結核予防の意識を持つことが重要と考えます。


この様に、注意を要する結核ですが、犬には結核は感染するのでしょうか?

2021年に人型結核菌による犬の結核症が学会報告されています。


症例は、ミニチュアダックス、雄、3歳、体重4.5kg。
1ヵ月続く咳があり動物病院を受診。X線検査で胸腔内に腫瘤陰影が確認されたが、バイオプシーで腫瘍が否定されたこと、治療に反応しないこと、飼育者宅に結核治療歴を有する家人がいることから、結核検査を行い、Mycobacterium tuberculosis complex が分離されたというものです。


犬の結核症はほとんどが、ヒトの結核症から伝播するものと考えられています。
犬の結核症は欧米などの先進国では1880年代から報告されていますが、近年の結核患者の減少に比例し、現在犬の結核の報告は激減しています。
  
犬の結核症の報告は、我が国では1970年頃に4例の報告があるのみと少数となっています。しかし、近年、飼い主と犬との接し方が緊密になっていることを考えると、犬の結核も気を付ける必要があると考えます。

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