ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

犬の医学的考察~犬の聴覚とカクテルパーティ効果~

犬の嗅覚が優れている事は広く知られています。
そのうえ犬は嗅覚と同様に聴覚も優れています。
先ずは、聞き取れる音域が広い。3万8000ヘルツまでの音域を聞き取ることができると考えられています。
人間は約2万ヘルツまでであり、犬は人間の約2倍近くの高音域を聞き取ることが可能なのです。
ちなみに、犬の高音域を聞き分ける能力は、エサであるウサギやネズミの3万~4万ヘルツの鳴き声を聞き取るために発達したとされています。


犬の聴力は、音域の広さに優れるだけでなく、小さな音を聞き分ける能力にも優れています。
飼い主が大きな声を出したり、くしゃみをしたりすると、犬はその影響を大きく受けます。
うちの椛さんも、パパがくしゃみをすると怒って吠えますし、あくびをしただけでも、くしゃみをするのではないかと身構えます。


また、小さな音を聞きとる能力で、犬は遠く離れた場所の音も聞き取ることが出来ます。
犬が聞き分けられる音源までの距離は、人間の4から10倍と言われています。
そのため、犬は、室内に居ながらも、近所を散歩する他のワンちゃんの動向を察知する事が出来ます。散歩中に、他のお宅のワンちゃんが部屋の中から吠えたりするのも、この聴力によるところが大きいのです。


音を聞くという点について、犬は音源の方向を正確に把握する能力も優れています。
犬の耳は細かい17本の筋肉から出来ており、その多くは自分の意思で動かすことが出来ます。
この耳を自在に動かす能力と、小さな音、遠くの音を聞き分ける能力のおかげで、犬は音源の位置を極めて正確に把握する事が可能なのです。


さらに犬の聴覚については、”カクテルパーティ効果”というものもあります。
カクテルパーティ=大人数の騒がしいパーティの場などで、様々な会話がなされている仲でも、自分の名前や興味のある内容の話はしっかりと耳に入ってくるという経験は誰しもあると思います。


この様に「音声情報を無意識に選択して聞き取る」事象は、1953年、心理学者のコリン・チェリー氏によって『カクテルパーティ効果』と名付けられましたが、この効果は、聴覚だけでなく、視覚、嗅覚にも同様な面がある事が知られています。


犬は自分や飼い主に関しての情報については、人間以上に選択性が高い=カクテル効果が強いと考えられています。
犬は、自分の名前が呼ばれたときやおやつをくれる時などは、目ざとくやってきます。
飼い主が家に帰って来た時などは、家に到着するはるか前から飼い主の足音を聞き分けます。
うちの椛は、妻の運転する車のエンジン音を100m以上離れていても察知したり(ちょうど踏切があり、そこで停止して再発進するのですが見事に察知する場合があります)、犬における選択的聴取能力の高さ=カクテルパーティ効果の高さを実感しています。


犬の能力については、時々驚かされる事があります。
うちの椛も、まだまだ秘めた能力を持っているかもしれません。
ただ、椛の場合は、その能力を悪戯や盗み食いなど、ろくでもない事に使っている様な気もするのですが・・・。

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