ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

今日は何の日~4月最終水曜日 世界盲導犬の日~

4月最終水曜日、2021年は4月28日は、世界盲導犬の日です。

国際盲導犬連盟=IGDFの前身である国際盲導犬学校連盟が発足したのが1989年4月12日の水曜日。
そのことを記念して、四月の最終水曜日を『世界盲導犬の日』として制定されました。
※なんで最終水曜?という疑問はありますが・・・。
国際盲導犬連盟に加入している各国では、4月の最終水曜日に、盲導犬を広く知ってもらうためのイベントや、盲導犬、聴導犬などの理解を深めてもらおうというイベントが行われます。


盲導犬の歴史は古く、紀元前、ローマのポンペイの遺跡に残された壁画に、杖で歩く人が犬を連れている様子が描かれています。一種の盲導犬と言えるかもしれません。
17世紀オランダの書籍には杖を持った人が犬と歩くイラストの下に”忠実な犬が彼を綱で引いている”と書かれています。
この様に、散発的には盲導犬的な役割を担う犬はいましたが、組織的な盲導犬の育成は20世紀に入ってからの事でした。


1914年に始まった第1次世界大戦。
激しい戦いで、失明した軍人が数多くおり、各国はその対応に苦慮していました。
大戦中、ドイツで軍用犬の育成を行っていたハインリッヒ・スターリン博士は犬が視覚障碍者の助けとなる可能性を見出しました。
博士は、政府や犬の訓練士の協力を得て試行錯誤の末、盲導犬として犬を訓練する方法を導き出したのです。

1916年8月、ドイツで世界初となる盲導犬訓練学校が設立。
10月には同校から初めての盲導犬が誕生し、視覚障碍者の元へと送られます。
こうして組織的な盲導犬の育成がはじまり、現在に繋がるのです。


1919年には539頭の盲導犬がドイツの失明軍人を助けて生活しており、最初に設立したオルデンブルグ盲導犬訓練学校は、ドイツ国内に訓練施設を9か所持つまでになります。
全盛期には、毎年およそ600頭の盲導犬を育成したという事です。すごいですね。
1929年には、現存する世界最古の盲導犬育成団体であるアメリカのシーイング・アイが誕生します。
また、1931年にはイギリスでも盲導犬協会が誕生。
現在の盲導犬大国アメリカとイギリスの礎となったのです。


日本では、1939年に失明した軍人のためドイツから4頭のシェパードがやってきました。
日本の盲導犬の歴史が幕を開けたのです。
我が国では、1967年に財団法人日本盲導犬協会が誕生し、現在に至ります。


世界の盲導犬の活躍する数です。
日本はまだまだ育成数が少ない事が判ります。

街でも時々、盲導犬の姿を見かけます。
本当に忠実に職務をこなす盲導犬の姿は胸を打つものがあります。


その一方、悩ましい問題もあります。
盲導犬の”拒否”という問題です。


視覚障碍者の約半数が盲導犬の同伴を理由に店舗や病院などの利用を拒否された経験があることが、全国盲導犬施設連合会の調査で分かったのです。
盲導犬を含む補助犬の受け入れは法律で義務付けられている、つまり受け入れる義務があります。
しかし、実際は受け入れの理解が浸透していない実態があるのです。


受け入れを拒否された場所は、以下となっています。

拒否の理由は、『犬はダメ』が62%、『犬アレルギーや犬嫌いの利用客に迷惑がかかる』46%、『犬は店の外で待たせるなどの条件をつけられた』が34%、『受け入れの前例がない』が34%となっています。


盲導犬帯同が拒否された人のうち69%が『その場で自身が説明して解決を図った』とありますが、『何もしないで諦めて帰った』という人も22%にのぼりました。
また、盲導犬について説明し理解を求めた後も利用を拒否されたケースが45%になったとの事です。

盲導犬を含む補助犬については、まだまだ社会的理解を得る事が必要だと実感しました。

×

非ログインユーザーとして返信する