ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

医学的考察~伏臥位の新型コロナウィルス感染症への効果について 2021年8月~

新型コロナウイルス感染症患者の肺の機能を改善させるという観点で、最近注目を集めているのがこれ。
伏臥位(ふくがい)療法。腹臥位療法と表記される事もあります。


伏臥位療法とは、読んで字の如く、腹ばいで寝る事です。

伏臥位とする事で血液中の酸素量の増加を図るという、集中治療室などで試みられる救命措置の手法です。
低酸素になった患者さん、特に急性の呼吸器不全を起こした人に従来から行われていました。
この伏臥位療法が、最近になって、新型コロナで起こる重症のARDS=急性呼吸窮迫症候群にも効果的であるとして見直されています。
これは、”新型コロナウイルス感染症・診療の手引き”の第5版でも、集中治療室に入院するか、人工呼吸器を装着するような新型コロナの重症肺炎に対して、効果ありと明記されています。


これにより、新型コロナの重症者への治療の切り札であるECMOの使用率を大幅に減少させることが期待でき、生命のリスクを減少させることが期待できます。


また、この伏臥位療法は、重症者のみならず、中等症ないし軽症の新型コロナウィルス感染症の血中酸素濃度改善にも効果が期待できます。
また、他のウィルス感染のも応用できる可能性があるとの事です。


最近は、新型コロナウィルスの感染拡大が続きます。
それに従って、自宅療養となる軽症や無症状のコロナ患者の数も増えています。
伏臥位療法は、酸素吸入などの設備のない自宅やホテル待機の場合に、薬や設備に頼らない呼吸状態改善に対する方法として、試みる価値のある手法ではないかと考えています。そのうえ副作用も少ない安全な方法です。


もちろん、過信は禁物ですので、少しでも呼吸状態が悪化している兆候があったり、配布されているパルスオキシメーターの値が低下している場合は、速やかに医師のオンライン診療などを受けて、指示に従う必要があります。
あくまでも参考としてですが、こんな方法もあるという事の周知が、新型コロナウィルス感染症で不安の中にいらっしゃる方々の助けになればと思います。


うちの椛さんの仰臥位(あお向け)と伏臥位(伏せ)です。
こうしてみると、人間の仰臥位で寝るという事は、生物学的には無理があるのかもしれないなどと思ってしまいます。

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