ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

今日は何の日?~2月18日 嫌煙運動の日~

今日、2月18日は『嫌煙運動の日』です。

1978年=昭和53年の2月18日、東京は四谷で「嫌煙権確立をめざす人びとの会」が設立された事によります。


建築物の日当たりを確保する権利である”日照権”を元に『嫌煙権』という造語で嫌煙運動をアピールしたものです。当時の日本では嫌煙運動はほとんど行われておらず、先進的な試みでした。


この運動の結果、社会に大きな変革をもたらしました。
当時、新幹線の禁煙車は「こだま号」の自由席に1両だけで、『ひかり』には存在しませんでした。
この”嫌煙権確立をめざす人々の会”の活動として、手始めに「ひかり号にも禁煙車設置を」と働きかけ、実現にこぎつけます。


会の活動をきっかけに禁煙・分煙を求める声は次第に広がり、航空機、列車、駅ホーム、病院、学校などで、分煙・禁煙が当然となりました。
2003年には公共の場での受動喫煙対策を求める健康増進法が施行されました。名古屋、神奈川、東京など大都市を中心にタクシーの全面禁煙が進みました。
昔はタバコ臭いタクシーも多かったのですが、最近はほとんど見かけません。


2017年=平成29年3月4日のJRダイヤ改正では、東海道新幹線の定期列車”のぞみ”と”ひかり”の車両すべてがN700Aタイプになり、喫煙車両が消え、全席禁煙となりました。
その代わりに喫煙ルームが設けられ、完全分煙化を果たしました。


その間の喫煙に対する考え方も変化しました。
1978年以前の喫煙率は成人男性に於いては80%程度で推移していました。
その頃、愛煙家による嫌煙権反対の声もあり、新聞紙上でも、タバコという文化を擁護する論調も目立ちました。

しかし、その後、嫌煙権の確立とともに喫煙率も低下。
現在では、成人男性の28.2%、成人女性の9%まで低下したと言われています。


嫌煙権運動の初期の頃には、こんなポスターもありました。

これは、嫌煙=犬猿にかけた洒落ですが、実際に犬にもタバコは大きな害をもたらします。


犬も人間もそうですが、タバコの害には、自分がタバコを吸う=能動喫煙と、他人のタバコの煙を吸い込む=受動喫煙(二次喫煙)によるものがあります。
実際に、愛煙家の飼育する犬では受動喫煙により、『肺がん』『鼻腔がん』『副鼻腔がん』などの発生率の増加が報告されています。


犬種によってがんの発生頻度は異なり、長頭種では、発がん物質にさらされる鼻の面積が広いため『鼻のがん』にかかることが多く、短頭種では多くの発がん物質が肺に到達するため、『肺がん』に罹患することが多くなります。


その他にも喘息や気管支炎などの呼吸器疾患のリスクも高まります。
また、疾患を発症しないにしても、犬にとって重要な感覚である嗅覚の低下を招き、QOLの低下につながります。


犬に於いては、三次喫煙という問題も見逃せません。
これはタバコの煙の成分が衣服、タオル、壁、カーテン、じゅうたん、マットなどに付着して、その残留物が再び直接、間接的に被害をもたらすというものです。


飼い主さんが犬に配慮して、別の場所でタバコを吸って、受動喫煙を避けたとしても、犬は有害物質が付着した衣服で抱っこされたり、物質が付着した部分をなめたりすることで、有害物質を摂取してしまうことになります。
また、タバコの成分が付着したタオルやマットで寝るのも大きな害に繋がります。


犬は、呼吸器系が発達しているため、間接喫煙の影響が人間以上に大きいため、より配慮をする必要があります。
しかし、愛犬の健康を考えてあげることは自分たち人間の健康にもつながります。
特に子供がいる家庭では重要であるため、禁煙するのが望ましいと考えます。

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