ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

犬を飼うとどうなる?~2.幸せホルモンが出る~

犬を飼うと幸せを感じる事が出来る。
これは、犬を飼っている人ならだれでも実感しているのではないかと思います。
これには科学的な事実もあるのです。


人をはじめとした哺乳類には、各種のホルモンが分泌されており、それは様々な身体活動を担うのみならず、感情などの精神面にも多くの影響を与えるとされています。


1906年に英国の脳科学者デールが発見したオキシトシンというホルモンは、当初プロラクチンなどのホルモンとともに、出産時の子宮収縮や母乳の分泌を促すという役割を持つものとして認識されていました。
オキシトシンという名前自体が、”早い出産”という語源を持っています。


しかし、研究が進むにつれて、オキシトシンは、単に子宮収縮や母乳分泌だけではなく、人の精神面に大きく影響する事が知られるようになってきたのです。


先ず、オキシトシン濃度が高まると、その直接的な作用により精神的な幸福感が得られる様になります。
また、オキシトシン濃度の増加は、ストレスホルモンであるコルチゾールの必要量を減少させる方向で、血中のコルチゾール濃度を減少させます。
コルチゾールの減少は、肉体的・精神的ストレスの軽減や、漠然とした不安や不眠の改善をもたらします。
その結果、幸福感の増加だけではなく、不安感の低下をきたします。


妊娠後期に於ける女性にとって、オキシトシンは、子宮収縮による出産の円滑化という直接的な利得だけでなく、妊娠時期の幸福感とストレスの解消という面に於いても欠かせないホルモンなのです。


さらに、出産後には、オキシトシンは乳汁分泌を促す役割がありますが、授乳による刺激でポジティブフィードバックを生じる事も判ってきました。
つまり、授乳という行為が更なるオキシトシン濃度の上昇を生じる。つまり、授乳をする事によって、さらに母親の幸福感が高まり、それがさらに授乳の効率を上げるという良好な循環を生むのです。


オキシトシンの上昇は、授乳によらなくても起こります。
わが子を抱いて、目を見つめあうだけでもオキシトシンの濃度は十分に上がります。
授乳をしなければ上がらないものではないのです。


また、オキシトシンの濃度の上昇は、妊娠出産時でなくても上がります。
家族や恋人などがスキンシップをしたり、幸せな時間を共有する事でもオキシトシンは上がり、幸福度が上がると言われています。
やはり、家族がともに過ごし、思い出を共有する事は大切なのです。


人などの哺乳類に於けるオキシトシンの上昇は、原則、同じ生物種の間にのみ起こりうると言われてきました。
しかし、それには例外もあったのです。


麻布大学の菊水教授らの研究による、犬と飼い主のオキシトシン濃度の研究です。
犬と飼い主が互いに見つめあった時の尿中オキシトシン濃度は、飼い主が前値の3.5倍、犬が前値の2倍程度に増加するというものです。
犬と見つめあうと、飼い主の幸福度は爆上がり!
犬も幸福感を感じているという結果でした。
見つめあう事だけでなく、犬の背中をゆっくりと撫でる事でもオキシトシンは上昇します。


やはり、犬を飼って、犬と見つめあったり、スキンシップを計ると幸福感が得られるという事は、科学的にも正しかったのです。


ちなみに、オキシトシンの3.5倍という上昇度は、一説によると、人が恋人同士のスキンシップで得られるオキシトシン濃度の上昇をはるかに上回るという説もあります。


これが本当ならば、”犬さえいれば、恋人や旦那はいなくても十分に幸せ”という事になりかねない。
犬を飼うと幸福度が上がる、しかし、家族全体の絆を大切にすることが最も大切。
こんな風に考えている今日この頃です。


パパは、ママと椛がいて幸せです。

×

非ログインユーザーとして返信する