ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

犬を飼うとどうなる?~フレイル(脆弱性)予防になる2~

 以前、犬を飼育すると、老化に伴う脆弱性=フレイルの予防に効果的というお話をしました。
 その内容については、以下のブログをご参照ください。

 この記事の内容の繰り返しになりますが、
犬を飼育する事が健康につながるという面は、愛犬家の間では当たり前に言われていたことですが、これが学術的にも証明されたのは意義深い事と思います。
 それに加えて、現在飼育しているだけではなく、かつて犬を飼っていたことがあるだけでも、フレイル予防に効果があるというのは、ちょとした嬉しい驚きでした。


 この研究結果は、単に犬を飼う事がフレイル予防に役に立つという側面だけでなく、実に多くの事を示唆します。
 犬を飼う=定期的な運動習慣ができると考えると、運動習慣がフレイル予防に効果的となります。
 65歳以上の人が、現在犬を飼っている=現在運動習慣がある事がフレイル予防に効果的である事は容易に理解できます。
 しかし、かつて犬を飼っていたという事は、65歳になる前、40歳台ないし50歳台に犬を飼っていた=その年代に運動習慣があったという事であると考えられます。
 そうすると、フレイル予防に関しては、老齢になってからの運動習慣の維持も大切ですが、それ以上に、40歳以降に運動習慣を持っていたか否かの影響が大きいのではないかと考えられます。


 フレイル予防という面では、大きな転換点=point of no returnが実は40歳台にあり、その時点での運動習慣をつける事が最も重要であるというのは、フレイル予防に対しては、とても示唆的な話であると考えます。
 フレイル発症の影は、実は結構早期に訪れているのです。


 定期的な運動習慣を持たない人の割合の国際比較では、我が国は世界でも高めであり、非運動国家であるとされています。(下記参照ください)
 同時に、ペット、特に犬の飼育割合も世界で最も低い国の一つであり、飼育比率は年々低下傾向にあります。
 運動習慣という点でも、ペット、特に犬の飼育率という点でも、我が国はフレイル予防については不利な状況があるのです。
 これは、今後訪れる超高齢化社会にとっては、避けて通れない大問題となります。


 フレイル予防のために犬を飼うとういのは、極端でハードルの高い選択でかもしれないとは思います。
 しかし、ペットのいる生活は、人生にかけがえのない価値を産みます。
 そのプライスレスな価値に加え、フレイル予防という実質的な利益もあるならば、多少頑張っても、犬を飼う事は十分に価値があると考えます。
 40歳を過ぎたら、将来の健康と長寿、そして何よりも健康寿命の延長という観点から、犬を飼う決断をしても良いのではないでしょうか。


 犬を飼う事が難しい場合でも、定期的な運動習慣を持つことは大切です。
 何もジョギングをするとか、スポーツクラブに入ってがっちりと運動するなど本格的な事を始める必要はありません。
 休日などに、ぜひとも近所の公園に散歩に行ってみてください。けっこう良い運動となり、心身ともにリフレッシュできます。
 たくさんの可愛い犬たちにも会えます。
 可能な事から、無理せずに始めてみましょう。


☆参考資料として以下に記載します。☆
具体的な話をすると、WHOは健康を維持するための運動量を、「適度な運動を週に150分」または「激しい運動を週に75分」としています。ところが、WHOの研究チームによって行われて医学誌の「The Lancet Global Health」に発表された研究によれば、全世界の成人のうち27.5%もの人々は健康を維持するために必要な運動をしていないとのこと。


2001年に行われた行われた研究では、実に全世界の28.5%の人々が運動不足であると報告されており、数値的には若干改善しているといえます。一方でWHOは、「十分な運動は健康と寿命を改善するのに効果的であり、生活習慣病にも有効な手段であることから、世界的な運動不足の改善は緊急の課題です」と主張しています。運動不足はさまざまな病気のリスクを上昇させることから、全世界では実に14億人以上もの成人が、運動不足によるリスクを抱えている状態です。


下記のうち、上は男性の、下は女性の非運動率の国際比較です。

上記から、我が国は、女性に比べて男性の非運動率の国際順位が低い傾向にあります。
でもこれは、2001年の話。
最近の日本人男性はというと・・・

さらに、非活動的になっている日本人男性😢
アジアで最も非活動的。世界的にも高レベル。
困ったものです。(自分を含めてですが)


日本の男性は、もっと運動すべし。
犬を飼って、散歩に行くべきと考えます。
いかがでしょうか。

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