ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛(もみじ)の物語~33.結果発表。まさかの・・・。~

椛、二歳の春。
幼稚園=プレイボウでも、家でもセラピードッグの練習を行い半年余り。
満を持して、日本アニマルセラピー協会のセラピードッグの適正審査を受けます。
さて、どうなる事やら。

神奈川県大和市にある協会に迷いに満ちに迷って到着、案内された事務所の二階でしばし待ちます。
ドキドキのパパとママをよそに、落ち着き払ってソファーの上でお座りする椛さん。
これは頼もしいぞ、椛。


いよいよ適性審査開始です。
まず最初は、人に対しての反応性です。
協会の複数の人が、次々に椛に横に座ったり、話しかけたり、頭をなでたりします。
椛さん、いつもの通り、しっぽを振ってコミュニケーションをとろうとします。
よく言えばフレンドリー、ともすればハイテンションな反応です。
良くも悪くもいつもの椛そのものです。


続いて、他のワンちゃん。
特に大型犬との相性、反応です。
セラピードッグとして活躍中のレトリバーなどの大型犬が、椛さんのところに連れられて来ます。
大型犬を怖がらないかのテストです。
その点、椛さんは問題なし。
大型犬を怖がるばかりか、積極的に仲良くしたいと近づきます。
そして、尻尾を振って積極的にご挨拶。
完璧です、少なくともパパはそう思いました。


続いて、アクシデントに対する反応性を見ます。
大きな声や音、急に人が立ち上がったりしたときの対応能力のテストです。
これも、概ね良く対応できたました。
人の急な動きについては、椛はけっこう気にしますが、立ち上がったり、吠えたりすることはありません。
ここ半年の練習のたまものです。


しかし、大きな音や声に対しては、椛はもともと苦手です。
人間がくしゃみをすると、吠えはしませんが、少々唸り声をあげます。
散歩中などに、道でエンジン音のうるさいバイクとすれ違ったりすると、興奮して吠えます。
さすがに、介助の場などの室内では、掃除機などの騒音があっても、さかんに気にはしますが、決して吠えたりはしません。


この時も、協会の人たちの突然の行動や、テストのために発する音などに対して、大きく吠えたりはしませんでしたが、少々唸り声をもらしたりしていました。
そんな感じで、少々落ち着かない様子を見せた椛でしたが、決して騒いだりする事無くこなしていきました。


これでテストは概ね終了。


(やった、上出来だ。合格間違いなし)、パパはそう確信しました。
椛も満足そうな表情です。


『椛、頑張った。良くやったね、偉いな。』
椛の頑張りをねぎらうパパとママ。
椛も満足そうに、ソファーに座るママのお膝の上に乗って甘えます。


『これで、セラピードッグ適性審査は終了です。』と協会の人が言いました。
『ありがとうございました。それで、どうでしたか?』
『セラピードッグというのは、たいへん責任のあるもので、犬はもちろん飼い主にも適性と知識が必要です。また、セラピードッグの飼い主も知識取得のために、多くの時間と費用がかかります。』
『えーと、それは先日の電話でもお話した通り、全く問題ありませんが・・・。』
『そうでしたね・・・、えーっと、どうしたものか・・・』
『??』なんか、協会の人の発言の歯切れが良くない様な・・・。
何か悩んでいる様子の協会の方。
数十秒後、重い口を開きました。
『今回、残念ながら、適性がないと考えます。』
『えっ・・・。』
『すみません。不合格という事になります。』


『えっ、不合格・・・。』
パパ、頭の中が真っ白になりました。


まさかのセラピードッグ適性の不合格。
でも、何で??



『ヨーキー椛(もみじ)の物語』、続きはこちら


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