ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛(もみじ)の物語~55.オーダー服とファッションショーのエントリー~

2019年11月、椛さんの初めてのドッグダンス大会も終わって。
椛はI先生にいっぱい褒められて。
次の大会は2020年の春。
今からは、まだ半年先です。


その間は椛さんのドッグダンス披露はありません。
しかし、機会があったら、勉強のためにも、他のドッグダンス大会を観客として見てみましょう、という事になりました。
(というか、あまりにも知らないことだらけのため、ちゃんとドッグダンスの大会を見てみようという事です。)


その一環として、”S”という関西中心に活動している団体のドッグダンス大会を山中湖ワフで行われるのを聞いて見に行ったりしたものです。
これもまたレベルの高さにビックリ。
それに、参加者の多くは関西から来ています。
聞いてみたら、『高速をノンストップで7時間運転してきた。』との事。
これはすごい事です。
私たちだったら、とても出来ません。
心底感心しました。


こんな感じで日々を過ごしていたのですが、ふと、来年の江戸村のファッションショーの事を思い出しました。
2020年4月に開かれる日光江戸村わんにゃん祭り。
その衣装をそろそろ準備した方が良いのではないか?という事をママが心配し始めました。


『大丈夫、全然余裕で間に合うと思うよ。』とのんきなパパを、心配性のママがせっつきます。
『じゃあ、明日、代官山のオーダーショップに問い合わせてみるね。』という事になりました。


そして翌日。
パパは衝撃的な事実を知る事となります。
本格的なオーダーの着物やドレスは、1年待ちになるとの事でした。
さらに、想定外に良いお値段がします。
というか、高級寿司店のお好みメニューと同じで、良いものを求めると青天井の世界でした。


お値段の事もですが、これでは2020年4月のわんにゃん祭りに間に合わない。
さて、どうする?
そう思っていたら、以前わんにゃん祭りの参加者さんに教えて頂いた”Y”というオーダー服のお店を思い出しました。
早速場所を調べ、翌週末に予約を入れ、お店にいく事にしました。


そのYというお店は、家から南武線に乗り換えて小一時間の距離にありました。
人間のオーダー服のお店からペット服も手掛ける様になったお店。一昔前に、街中でよく見かけた個人のオーダーメイド服の工房兼店舗といった感じの造りのお店です。


インターホンを押して
『1時に予約した椛です。』
と言うと、中に案内してくれました。
お店の中は、様々な人間用のドレスがかかっています。
それに加えて、負けないくらい多くのワンちゃんのドレスがありました。
ワンちゃんのドレスは大小さまざまなサイズに対応しています。
一目見ただけでも、犬服を手広く造っていることが判ります。


店長の女性に、日光江戸村のわんにゃん祭りで着る服を探している旨を伝えて、相談に乗ってもらう事としました。
しかし、店長さんはなんだか困惑した表情を浮かべています。
『えーっと、ファッションショーに参加するんじゃなくって、江戸村??』
『江戸村のイベントです。でもファッションショーって何ですか?』
『えっ、ファッションショーの予選のための服をお求めにいらしたんではないの?』
『違いますが、そのファッションショーとやら、興味があります。』


店長さんは、ファッションショーのあらましをその場でPCで調べ、画面を見せながら簡潔に教えてくれました。
それを見て、ファッションショーに関して、なんだかやる気になったパパとママ。
店長さんのお勧めで、予選用にドレスと江戸村用に着物を各1着セミオーダー。
いずれも、パパの学会用のジャケットよりも良いお値段がします。
帰り際、満面の笑みを浮かべた店長さんが、椛を乗せたカートをずっと見送ってくれていました。


その夜、早速、PCでファッションショーの事を調べます。
『第1回アニマルファッションアワード』の一次予選、となっています。
予選が行われるのは横浜。時期は2020年3月初旬。
ワクワクしながら申し込みます。

『ドッグダンスも楽しいけど、ヨーキーの女の子に生まれてきたからにはファッションも頑張りたいよね。』
ママが椛をブラッシングしながら話しかけます。
『来年=2020年も楽しい事がいっぱいだね。どんな年になるんだろうね。』
『きっと良い年になるよね。ドッグダンスにファッション、楽しみだね。』
『楽しい楽しいだな、椛。』


2020年とバラ色の未来に思いをはせるパパとママと椛さん。
希望に満ちた幸せな瞬間、椛はママのお膝で満足そうに丸くなっています。


平和な年末。
しかし、テレビでは中国・武漢で流行する新しいタイプのウィルスの事がひっそりと報じられていました。



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