ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛の物語~41.ダンス練習と思わぬ落とし穴~

ようやく本格的にドッグダンスを練習する事になった椛さんです。

『小さな世界』の曲に合わせて、どの様にダンスをするかを決めていきます。
ダンスの構成はとても重要な作業ですが、パパもママもどうしたら良いのか全く判りません。
そこでプレイボウ=幼稚園の担当のSさんが、椛に出来るトリックからドッグダンスを構成してくれることになりました。


椛が出来るトリックで、ダンスに使えそうなものとしては。
スピン:指示に合わせて時計回りに一回転
スルー:縦に開いた足の間をくぐる
ゴロン:伏せをした後に横に回転する
バイバイ:お座りをした状態で前脚を振る
コアラ:ママの手か足に前足を絡ませて抱っこする
ジャンプ:横に出したママの脚を椛が飛び越える
こんな感じでした。


これを組み合わせます。
しかし、これがなかなか上手くいきません。


椛さんは、トリックを行う事自体は大好きで上手く出来ます。
しかし、トリックを二つ、三つと続けて行く事は困難を極めました。
それまでの椛さんは、ひとつトリックをすると褒められ。
次はこれ、と指示されて。
椛さんの頭の中でリセットされ、次のトリックを行う。
それで褒められて、また次の・・・。
といった感じで複数のトリックを行っていたのです。


ところが、ドッグダンスの練習では、トリックが複数、一連の流れの中で続きます。
その都度、指示がありますが、今までの様にトリックとトリックの間にリセットする時間は設けられていません。
これに椛さんは戸惑いました。


何とか頑張って、流れの中で連続でトリックを出来る様に練習をしていったのですが、ここでまた新たな問題点が出てきました。
指示していないトリックを椛は勝手に行ってしまうのです。


今まで、トリックを披露する場合は、椛さんはサービス精神からか、次々と出来るトリックを勝手に行います。
『ねえ、見て!私、これも出来るの!すごいでしょう。これも出来るの、見ててね。それでもって、こんな事も・・・』
こんな感じで思いつくままにどんどんトリックを繰り出します。
それを見て、『椛、すごいね。すごい事たくさん出来るんだね』と手放しで褒めていたのです。
今までずっと、こんな感じでいたのです。これは、ドッグダンスの練習をするからといっても、すぐに変わるものではありません。


今までの癖は、練習の端々ですぐに顔を出します。
ダンス練習の途中で、突然勝手にトリックを次々に繰り出し、練習にならない事がしばしばありました。
また、トリックを勝手に繰り出すと、椛自身も次第に興奮してきます。
その興奮状態はだんだんエスカレートします。
そうすると周囲が見えなくなり、全くもって練習にならなくなります。
こうなるともうどうしようもありません。
その当時の我々は、そんな時どうしてよいか判らず、やむを得ずドッグダンスの練習を中止していました。


そんな感じで、パパやママの思いとは裏腹にドッグダンスの練習は遅々として進まなかったのです。
これではいけない、何とかしないととは思っていたのですが、どうしたら良いか全く考えられなかったのでした。


そうこうしている間にも時は過ぎていきます。
なんだかんだ言って、12月になっていました。
そろそろ曲に合わせた振り付けを完成しないと間に合いません。
さーて、どうしたものか・・・。



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