ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛(もみじ)の物語~4.やって来たつむじ風~

ついに椛を家に迎える日が近づいてきました。

そんな矢先、ショップから連絡が入りました。
『椛ちゃん、お鼻のところに白癬菌がちょっとだけ検出されたんですけど、どうしますか?もう少しお預かりして、獣医さんに通って、落ち着いてからお渡しもできるんですけど。』
しかし、我が家では6月28日に家族で集まって椛のウェルカムパーティを開く予定でした。
息子たちも参加してくれることになっています。


結局、予定通り2016年6月28日夜に迎えに行き、白癬症については、指定の動物病院に治療費ショップ持ちで我々が通院させるという事になりました。


椛は、ショップから家までは、簡易的な段ボールボックスに入れられての移動です。
車の中でもボックス内でせわしなく身体を動かしている様でしたが、吠える事もなくおとなしくしています。


家に到着すると、息子たちや次男の婚約者が先に着いて待っていました。
早速、みんなの前で段ボール箱オープン。


椛、飛び出してきました。まるでびっくり箱です。
そして部屋の中を走り回ります。元気です。


我々夫婦にしっぽを振りまくってご挨拶した後に、息子たちや彼女にも物おじする事無く周りをぐるぐる走り回りながらご挨拶。人見知りしない子です。
強くて元気な子、この子で良かった、とその時は思いました。


椛は盛んに挨拶はしてくれるのですが、頭を撫でようとするとカッといってとび下がり、決して撫でさせてくれません。それどころか、触れる事すら極端に嫌がります。
初めての場所と初めての人の存在に緊張しているのかなとその時は思っていました。


28日は平日で、もう午後9時過ぎであったため、歓迎会といっても自宅で家族で軽く食事をしただけでした。歓迎会というよりは、犬のお披露目というかお近づきのための食事会といった感じでした。


食事の間も椛は部屋中というか家中を走り回ります。食卓の上には御馳走が並んでいるのですが、それらには目もくれずに全力で広くもない家の中を走り回る。時々軽く唸りながら走る走る。
『来たばかりで興奮しているんだろうね。元気が一番。でも、ちょっと元気すぎないか?』
その時はまだ、そんな感じで考えていました。


そんな椛でしたが、一度しか教えていないトイレの場所でちゃんとオシッコをしてくれました。
『トイレのしつけはちゃんと出来ているみたい、重要だよ。お利口だね。』と妻と喜びました。


息子らが帰り、風呂に入るとそろそろ12時近くなっていました。私は次の日が休みだったので少々余裕があったのですが、妻は朝から一日仕事でした。
妻は、水泳とヨガのインストラクターをやっています。
体が資本の肉体労働です。
そのため、睡眠は何よりも重要と考えています。


その夜、椛は夜通しカタカタと落ち着きなくケージの中を動き回っていました。
『初日だからね。緊張と興奮でしょうがないよね。』
最初のうちはそんな風に思っていたのですが、午前二時ころになっても修まる気配がない。
妻は、最初のうちは『椛、安心してねんねしてね。』などと声をかけていたのですが、
そのうち、『椛、寝なさい!』と怒ります。


すると、一瞬静かになるのですが、またしばらくするとカタカタ騒ぎ始めたり、低く唸ったりします。
『あー、眠れない!』
そんなこんなで朝方になりましいた。


さすがの椛も、一晩中動き回って疲れたのか、ケージの中でうとうとしていました。
しかし、ケージの中に用意した寝床用の毛布ではなく、トイレの上で寝ていたのです。
これには驚くとともに、少々悲しくなりました。
椛にとって、なじみの環境は、このショップと同じトイレしかないのか。そこしか安心できる場所はないのか、と思われたのです。


かくなる上は、椛にとって最高の環境を用意して、落ち着いてベッドでくつろげる様にしよう。そうすれば大丈夫、万事上手くいく、とその時は考えていました。


『いってきまーす。』
朝早く、妻が仕事に出かけます。
『椛、パパが椛のお家(ケージ)を増築して、住みやすくしてやるからな。待ってろよ』
私は朝10時の開店を待ってホームセンターへと出かけたのです。



ヨーキー椛の物語の続きはこちら。


初めから読むにはこちら。

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