ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛の物語~30.感情支援動物と自閉症介助犬~

ファシリティドッグという専門性を有して、多数の患者さんの役に立つのは現実的に困難であるため、椛に出来る事が無いかと思っていた矢先、ある出来事が。


2018年2月のことだったと思います。
アメリカの航空機内で精神障害の支援目的で客室に同情した”感情支援動物”である犬が、搭乗中に6歳の子供に噛みついたという事件がありました。
噛みついたといっても、実際は犬の歯がかすった程度で、子供さんに大事もなく、そういった点では良かったのですが、航空会社の管理責任の問題としてニュースになったのです。


これは、これでたいへんな事件だったのですが、私はちょっと違う面で驚きました。
何かというと・・・・、
盲導犬以外の犬が旅客機の客室に同乗する事も驚きならば、ケージに入っていない状態であったというのもビックリです。
それ以外にも感情支援動物って一体全体、何?って感じでした。


感情支援動物については、ハワイアン航空のホームページによると以下となっています。
『感情支援動物や精神的補助動物は、パートナーとして患者を癒し、慰め、感情や精神のセラピーを助ける動物です。感情支援動物は、精神に障害をお持ちの方を支援するため、何らかの任務や機能を果たすための訓練を受けているわけではありません。』


これを見て、アメリカでは、犬を始めとする動物が人間のパートナーとして認められている実態がある事が判りました。
また、感情支援動物については、特別に訓練を受けた動物ではない、という点も新鮮な驚きでした。
(もっとも、常識的に躾は十分にされている動物である必要はあります。また、航空会社は、乗客の安全性の観点から搭乗を断る判断を下す場合もある様です。)


医療関連への犬などの動物の関与については、アメリカではここまで積極的に行われているのかと、新鮮な驚きがありました。
同時に、躾はされているものの、専門的な訓練をされていない犬などの動物でも、活躍できる機会があると実感できました。


まあ、感情支援動物ないし精神的補助動物は、あくまでも患者個人のペットが役割を担うという事なので、椛が目指すものとは異なりますが、いろいろと動物が関与できる役割はあるのだなと感じました。


他にも、精神障害をサポートする自閉症介助犬というものもあります。
てんかん患者の発作を助けるてんかんアラート犬の、人のしぐさや表情を読み、微細な異常に気付き助ける能力。
その能力を、自閉症のパニックを回避するために発揮するのが自閉症介助犬です。


しかし、自閉症介助犬の真価はパニック回避以外のところにありました。
自閉症介助犬の役割として、パニック発作の発生に気づく事も重要ですが、それ以上に重要な点が、犬の共感能力による自閉症者へのサポートです。
犬と人の共感能力は、犬同士や人間同士よりも細やかで強い面がある事が、医学的にも解明されており、それは精神障害がある人にとっては、非常に重要な絆になる可能性があるという事です。


ワイン会の会長夫妻のお子さんD君と椛の間に垣間見えた絆、それはまさに共感能力によるものと思います。


感情支援動物ないし精神補助動物の訓練のハードルで、ファシリティドッグ的な活躍を、真似事程度で出来る道が見えてきた様な気になっていました。



自閉症介助犬についての動画です。

犬にもたれる自閉症の息子を見たお母さんの涙。その理由に胸が熱くなる【感動】


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