ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨークシャーテリアについて~1.歴史~

椛と出会って、ヨークシャーテリアという犬の面白さを実感しているのですが、そもそもヨークシャーテリアとはどんな犬なのかをまとめたいと思いました。


一回目の今回は、ヨークシャーテリアの歴史です。

ヨークシャーテリアは、元々は、19世紀のイギリス・ヨークシャー州のウェスト・ライディング地方で、倉庫や工場などの家屋に住むネズミを効率的に捕れるように作り出された犬種です。


ヨークシャー州は地図で言うと下のところに当たります。

ヨークシャー州はロンドンの北に位置し、イングランド最大の地方で独自の文化が今も残っています。
また1769平方キロの広さがあるヨークシャーデール国立公園など豊かな自然も楽しめる古き良き田園風景のあるイングランドの姿をとどめている地域です。
ヨークシャー州の中心都市リーズまではロンドンのKings cross駅から電車で2時間。
映画ハリーポッターで、主人公がこの駅からホグワーツに向かう汽車に乗ったことでも有名です。


下の写真は、ヨークシャー州の田園風景です。

ヨークの街の様子も、イングランドの古都そのもの。
ハリーポッターの世界観ともいえるかもしれません。

ヨークシャー地方の名物料理といえば、ヨークシャープディング。
プディングといっても、我々にお馴染みのプリン=スイーツに非ず。
下の様なパイ生地で作られたもの。
これに、シチューや肉を入れて食事として楽しみます。

さて、話をヨークシャーテリアに戻します。
ヨークシャーテリアは、正式な犬種名の登録が1862年と比較的新しく、最初はブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリアと長い名前でした。
1882年に英国のケンネルクラブに公認の犬種となっています。


産みだされた当初は、ヨークシャテリアのトレードマークである被毛もボサボサしたワイヤーヘアでした。現在のさらさらストレートヘアではなかったのです。
そして、体重も5kg以上ある固体が中心であり、現在の小さくてかわいい犬種の代表格という訳ではなかった様です。


元々はネズミを退治するために作られたヨークシャー・テリアですが、小ささと性格の良さから、労働者階級だけでなく上流階級の人の間でも徐々に人気が出てきました。
また、しっかりと手入れをすると被毛がストレートの美しい毛質となり、その美しさから動く宝石と呼ばれるようになってきます。


そのころから長い犬種の正式名称名も短く略されることが増え、ヨークシャーテリアないしヨーキーと呼ばれるようになりました。


ヨークシャーテリアは、1890年頃にアメリカにも上陸します。 
当初ヨークシャーテリアは、他のテリア系の犬種であるオーストラリアンテリアやオーストラリアン・シルキー・テリアと混同されていました。
そのため、1932年にこれら3犬種の交配が禁止されるまでスタンダードなヨークシャーテリアという犬種は確立されなかったとの事です。


その後、20世紀に入ると、ヨーロッパやアメリカの都市部を中心に、上流階級が飼う室内犬としてのイメージが定着。
オードリーヘップバーンなどのスターが飼っている事でも有名になりました。


そんなヨークシャーテリアですが、いつ頃日本にやってきたのでしょうか。
正式な記録は残っていない様ですが、一般的には太平洋戦争後に入ってきたと言われています。


しかし、当初は欧米でも貴重な愛玩犬で、値段も高額であったため、終戦後しばらくは、なかなか入手が困難だった様です。
その後、1960年代から1970年代の高度経済成長期とそれに伴う犬の飼育ブームでは、ヨークシャーテリアは、飼いやすい室内犬として人気が出ていきます。ポメラニアン 、 マルチーズ と並んで、ヨークシャーテリアは”座敷犬御三家”と呼ばれる様になりました。


その後も、ヨークシャーテリアは、我が国の犬種別登録数では常にベスト10に入るなど、一定の人気を誇っています。

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