ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛(もみじ)の物語~9.人が教える事、犬が教える事~

幼稚園に通い始めて、躾を一から、基本の”キ”から身に着けるべく奮闘している椛でした。

奮闘といっても、当の本人は元気いっぱいに遊びまわっているだけの様です。
この写真は、一応叱られた後の椛です。写真を見る限り反省はしていると見えますが・・・。


幼稚園=プレイボウに通っているうちに椛が変わったこと。
先ずは、前回も書きましたが、人間の言う事に耳を傾けるようになったことです。
もともと人間の言葉に良く反応する子でしたが、それは自分の興味がある時だけでした。
興味がない時や、興奮している時は、飼い主を含めて人間の言葉には一切耳を傾けない。さらに周りの状況も目に入らなくなり暴走する。そんな感じでした。


まだまだ、興奮すると暴走するし、次から次へといたずらを仕掛けるし、言う事もきかない椛ですが、少なくとも飼い主の言葉に一応耳は傾けるようにはなりました。
些細な事ですが、大きな一歩です。


その後のプレイボウでも椛は相変わらずのお転婆ぶりで、よくスタッフさんに大きな声で怒られていたようです。
『こら、椛!!』
椛を叱るスタッフさんの声に、他のワンちゃんもビクッと緊張します。
しかし、当の椛はどこ吹く風で平然としています。
困るほど、打たれ強い子です。


怒られ続ける椛ですが、相変わらず幼稚園のスタッフさん全員に愛想よく挨拶する事をわすれません。
朝は皆の正面に回って目を見て挨拶、尻尾も全力で振っています。
怒られても、おねだりする時も、遊ぶ時も目を合わせてくれます。


どんなに暴れまわる時でも、つぶらな瞳の奥に、恐怖や憎しみなどは微塵もない。あるのはワクワクする興味や楽しみ、愛情のみ。
『椛は、今まで、出会った人すべてに本当に愛されて育ったのだろうね。』
と、担当のSさんから言われました。
有難い事です。島忠のショップの方々に感謝です。


幼稚園に通って気が付いたことがもう一つ。
犬には、犬しか教えられない事があるという事です。
以前に飼っていたミニチュアシュナウザーのチェリーは、妻の家で産まれ、母犬ベティに育てられた犬でした。
トイレの躾に始まり、飼い主など人間との接し方、他の犬との関係性や犬社会の常識は、すべてベティから教わりました。


しかし、椛には教えてくれる犬はいませんでした。
小さいころに親元を離れてショップに来て、何も知らずにここまで来てしまったのです。
この様な所を見ると、我が国のペット業界の在り方については、いろいろと問題があるような気がします。


プレイボウでももう一つ良かったことは、犬社会の常識を犬から教えてもらう事が出来たという面です。
他の犬との挨拶の仕方、遊び方、縄張り意識、等々。
これらは、人間が言葉では絶対に教えられない事です。


椛は、どんどん犬社会の常識や掟を身につけ始めていました。


ただし、その中には、必要悪的なものの含まれています。
縄張り意識の理解と形成は、テリトリーに入った犬に対しての威嚇やマーキングといった事を認識し、実行させます。
これらは、犬社会では常識だとしても、人間社会の常識においては自制が求められる要素があるので悩ましいところではありますが。


かくして、大問題児の椛の躾の道のりは始まりました。
まだまだ、気が遠くなるような道のりでしたが、千里の道も一歩から。
今の椛からは想像もつかない、幼い頃の話です。

椛に最初からいろいろと教えてくれたシュナウザーのNくん。
その後も椛の良き先輩犬、そしてお友達として楽しく過ごしました。
ありがとう、Nくん。



ヨーキー椛の物語の続きはこちら。


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