ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

エッセイ~ホンダF1『夢の終わりに』2021年12月~

2021年12月10日~12日の3日間、2021年度F1最終戦アブダビGPが、アブダビ首長国のヤス・マリーナ・サーキットで行なわれました。
12月12日には決勝レースが行なわれたのですが、そこには劇的な幕切れが用意されていました。

ここ数年、F1を圧倒的な力で制覇し、向かうところ敵なしのメスセデスベンツ。
それに対し、2015年からF1に再挑戦するも今年で撤退を決めたホンダのエンジンを擁するレッドブル・ホンダ。
有終の美を飾りたいレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手は、絶対王者メルセデスのルイス・ハミルトン選手と、年間チャンピオン争いで、同じポイント数で最終戦を迎えていました。


前日に行なわれた予選で、ホンダのフェルスタッペン選手が会心の走りでポールポジションを獲得し、メルセデスのハミルトン選手は2位となります。
しかし、決勝レースになると、王者メルセデスの本領発揮。ハミルトン選手がレースを支配します。
スタート直後メルセデスのハミルトン選手が抜群のダッシュでフェルスタッペン選手を抜いてトップで1st.コーナーに入り、そのまま先頭を維持します。


両者の差は序盤では2秒程度でしたが、その後じりじりと離れていく展開になります。
ホンダは、チームメイトのセルジオ・ペレス選手がスタートで3位につけた事もあり、フェルスタッペン選手とタッグを組んでハミルトン選手を追いかけたいところでした。


しかし、ここからハミルトン選手はスパートをかけ、13周ではフェルスタッペン選手を5秒リードします。
こうなると、後続2台のホンダ勢は共闘するにも前との差が開きすぎています。
ハミルトン選手の好走の前に、ホンダのフェルスタッペン選手は、残り20周で17秒と大きなリードを許してしまいます。


そこからフェルスタッペン選手は周回ごとにファステストラップを続ける意地の猛追を見せますが、残り10周の段階でまだ11秒差。
そのタイム差は、事実上、追いつくことが困難な数字でした。


しかし、神様のいたずらか、53周目にクラッシュ事故が発生して、コース上に車両が止まったため、セーフティカーが導入されます。
セーフティカーが導入中は、全車速度を落としての走行となり、その代わりに追い越しは禁止となります。
そのため順位は同じですが、1位と2位のタイム差は僅少となります。


そして残り1周でレースが再開。その周回で一瞬の隙を突き、ホンダのフェルスタッペン選手がメルセデスのハミルトン選手を追い抜き、そのままゴール。
チェッカーフラッグを受け、ワールドチャンピオンを獲得しました。
その劇的な幕切れに、その場にいた観客はもとよりスタッフも大興奮。
そのため、チェッカーと同時に打ちあがるはずの花火が、スタッフが興奮のあまり数秒遅れてしまったのではないかと言われています。
レース結果は、1位フェルスタッペン選手、2位ハミルトン選手、3位フェラーリのカルロス・サインツ選手。


ホンダパワーユニットを搭載したドライバーが年間チャンピオンを獲得したのは、1991年のアイルトン・セナ選手以来30年ぶりの快挙となりました。


最終戦、最終周での大逆転勝利。
人々の記憶に鮮烈な印象を残し、ホンダはF1から去って行きます。


ホンダのラストイヤーである今年2021年、鈴鹿でのF1日本グランプリは開催されませんでした。
来年2022年の10月9日、鈴鹿に再びF1が戻ってきます。
でも、そこにホンダの姿はないのです。


ホンダ技研のHPの特報はこちら

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