ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

パパの趣味事~チョコレートとノーベル賞~

今日、3月14日はホワイトデーです。
ホワイトデーに関連して、ちょっと面白い医学ネタの紹介です。


2012年、世界でもっとも権威ある医学雑誌のひとつである”The New England Journal of Medicine”に面白い記事が掲載されました。


『国民のチョコレートの消費量が多くなるほどノーベル賞受賞者が増える可能性がある』という研究です。

 この研究は、チョコレートに含まれるフラボノールが認知機能を高めることに着目したコロンビア大学の医師が2012年に行ったデータ分析によるもの。
 1人あたりのチョコレートの年間消費量が多い国ほど、ノーベル賞を受賞している人の数が多いという事が判ったのです。


 上記のを見てみると、確かにチョコレートの消費量が多い国ほど、人口あたりのノーベル賞受賞者の数が多い傾向にあります。
 我が国は、チョコレートの消費量が少なく、ノーベル賞受賞者の数も少ないとの結果となっています。


 さらにこの論文では、国民が1人あたり年間400g多くチョコレートを摂取すると、その国のノーベル賞受賞者の数が1人増えると結論付けています。
 まあ、実際問題としては、チョコレートを食べるからノーベル賞を取れるようになるのではなく、ノーベル賞を多くとる国は、チョコレートを多く楽しむ文化的、経済的余裕がある、と考えるのが妥当と思うのですが・・・。


 その後、高齢者に対しての研究で、チョコレートに含まれるカテキン、エピカテキンなどのフラバノール(ココアフラバノールまたはカカオフラバノール)が、認知機能への影響をCrichtonらが、米国の成人のデータを利用して研究を行いました。、習慣的なチョコレート摂取頻度と認知機能の関係を分析する質の高い研究を行うことにしました。


 その結果、フラバノールにより、血圧低下や認知症予防期待が期待できるとの結論を得ています。
 フラボノールを多くとっていた高齢者は、フラボノールをほとんど摂取していない高齢者と比べて、認知機能スコアなどの脳の機能と記憶力が改善、MRI画像も異常所見の割合が少ないとの事でした。


 食べ過ぎによる動脈硬化性疾患の発生には注意が必要ですが、健康に気を付けながらチョコレートを楽しむのは良いかもしれませんね。


 
参考文献
Messerli, F. H. (2012) Chocolate Consumption, Cognitive Function, and Nobel Laureates, The New England Journal of Medicine, 367, 1562-1564.

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