ヨーキー椛(もみじ)、ドッグダンスするよ!

顔も体も態度もでかいヨーキーの女の子、椛(もみじ)のドッグダンスやお出かけ、さりげない日常の出来事などの記録です。

ヨーキー椛(もみじ)の物語~11.舌切り雀事件、そして~

毎日、プレイボウ=幼稚園に通ってだいぶ良い子になってきたと思っていた椛でしたが、まだまだいろいろやらかしてくれました。


お散歩中に蜂を咥えてビックリした後は、しばらくは何でも片っ端から口に入れる事はなくなりました。
しかし、一週間もすると、のど元過ぎれば何とやらで、再びいろいろ口に入れるようになってしまいました。


まずは、椛は家中のファスナーをかじります。
布団のカバー、クッション、バッグ・・・ファスナーと見ればとりあえず齧ります。
そして、噛み壊します。
ファスナーが壊れると、今度はファスナーのレールを布団カバーから引きはがそうとします。


止めても、止めても、いくら叱ってもファスナー齧りはやめません。
すごい執念です。
おかげで我が家の布団やクッションのファスナーは壊れ、みんな中がむき出しになります。
布団カバーを閉められなくなると、椛は今度はカバーの中に潜り込んで暴れまわります。
我々は、それを”もぐ遊び”と呼んで一緒に遊びます。布団カバーの中を逃げ回る椛を、上から軽くはたいて追い回します。


椛はすっかりこの”もぐ遊び”がお気に入りとなり、我々が上からはたかないと、カバーの隙間から顔をのぞかせ、”はやく遊んでよ”と催促します。
かわいい子です。
ファスナーを壊すのは止めてほしいものですが。


なんでも噛んでいると、時に椛は痛い思いもします。
ママが洗濯物をたたんでいた時に、椛は洗濯物を干す器具に付いている洗濯ばさみを噛んで遊んでいた時の事でした。
”キャイン、ヒーン”というけたたましい鳴き声が部屋中に響きわたりました。
何事かと思って、椛を見ると、紐の先の洗濯ばさみを咥えた口の辺りを懸命に前足でひっかいています。
あわてて駆け寄ると、なんと椛は舌を洗濯ばさみで挟んでしまい、痛がっていました。
さっそく外してあげましたが、相当痛かったらしく、それからは決して洗濯ばさみには咥える事はもちろん、触れる事もしなくなりました。
『舌切り雀事件』と呼んで今では笑い話ですが、しばらくは椛の舌がどうかなっていないか心配したものです。


これらのハラハラする事はありましたが、幼稚園にも通ってだいぶ落ち着いてきたと思っていた矢先、大事件が起きました。
8月3日の早朝、ママが少し目を離した時に、椛がピアスを飲み込んだのです。


最初は、朝仕事に向かうママが、お気に入りのピアスを探したけど見当たらない事から始まりました。まあ、よくある光景です。
『椛、ママのピアス知らないかしらねえ。』
ママが何気なく椛に話しかけた次の瞬間、ママの背筋は凍りました。


こっちを向いた椛の足元に転がるピアスの金具。
耳側の金具は転がっているものの、その先の金具とラピスラズリか何かの石は見当たりません。


急いで椛の口を開けさせ、口の中と指が届く範囲の喉を調べますが、何もありません。
部屋の床に落ちていないかくまなく探します。全く見当たりません。
”これ、椛が飲んだに違いない!”


ピアスは小型犬にとっては、結構な大きさになります。
放っておいて自然に排泄されるかどうかは、なんとも判らない大きさです。


もし自然に出てこない大きさであっても、胃の中にとどまる分には緊急性はありません。
しかし、腸でつっかえた場合は腸閉塞となり、最悪の場合は生命にかかわる事もあり得ます。
また、壊れた金具が胃や腸の内壁を傷つける事も考えられます。
考えれば考える程、不安が広がります。


とりあえず、前のワンちゃんの時からお世話になっているアンソニー動物病院に朝一番で行って診てもらいます。
最悪、緊急開腹手術まで覚悟していたのですが、先ずは注射で嘔吐させる事から始めて経過を見る事となりました。


注射後数分、椛が盛大に嘔吐します。血液や胆汁を吐くことなく、少々の食残物に加えて、ピアスの石が出てきました。
続いてバラバラになった金具も出てきます。
ちょっと安心ですが、金具が全部出てきたかどうかは疑問です。


その後、胃腸の動きを良くする錠剤を出してもらって経過を見ることとなりました。


帰ってきたら、早速椛はご飯はまだかと大騒ぎです。
でも、今日は絶食です。
少々のミルクをあげて今日は我慢させました。


その後、パパが聴診器で椛のお腹の音が正常かどうか毎日確認したり、ウンチに血液が混ざってないか、金属片は出ないかを4-5日確認しましたが、幸い大事には至らずに済みました。
家に迎えて一か月が過ぎましたが、まだまだ片時も目を離せない椛なのでした。



ヨーキー椛の物語の続きはこちら。


最初から読むにはこちら。

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